抜け毛と喫煙ついて
抜け毛を気にする人に対して喫煙はどうでしょう1本吸うだけで12秒命を縮めると言われるタバコ。病気に対する喫煙の危険性に関してはここでは置くとして、抜け毛と喫煙に関連する弊害について調べてみました。
抜け毛と喫煙の関係
抜け毛と喫煙
タバコに含まれる「ニコチン」は体内に吸収されると自律神経を刺激して、血管を激しく収縮させます。
この収縮作用によって心拍数は上昇、血圧も上がり、中枢神経系は一種の興奮状態になり、頭皮を巡る毛細血管では、この急激な血流の変化によって、抜け毛(男性型脱毛症)の引き金にもなり得る血行不良を起こしてしまっているのです。
毛髪の成長に必要なエネルギー源である血液は毛細血管によって頭皮まで運ばれます。
この毛細血管から必要な栄養を吸収し、次々に分裂した細胞が角化しながら上へ上へと押し上げられて、毛髪を作りだしているのです。
ですから、大切な血流が不順する事は毛髪にとって大きなダメージになり、抜け毛(男性型脱毛症)の増加に繋がる可能性は非常に大きいくなってしまう訳です。
抜け毛と悪玉コレステロールの関係
抜け毛と悪玉コレステロール
毛髪はケラチンというタンパク質から作られています。そのケラチンを構成しているのは18種類のアミノ酸。その内の「メチオニン」というアミノ酸がコレステロール値のコントロールに関わっています。
コレステロールを減らす作用を持つ「タウリン」が体内で生成される為には、この「メチオニン」が不可欠なのです。
喫煙によって悪玉コレステロール値が上昇してしまうと、これをコントロールする為に、必要以上の「メチオニン」が必要となります。
メチオニンは元々が必須アミノ酸である性質から食事からの摂取しかできず、不足しやすいものです。
コレステロール低減の為に、大量消費されてしまっては毛髪の栄養素にはなれず、毛球は痩せ、抜け毛を招く事にもなります。
育毛や発毛を意識するにしても、毛髪に力が失われていては、どうにも対処の仕方に困ります。「メチオニン」の減少に繋がる喫煙は、やはり抜け毛(男性型脱毛症)対策を考えるなら控えるべきでしょう。
喫煙とジヒドロテストステロン(DHT)
喫煙とジヒドロテストステロン
血流障害や酸素欠乏以外に、これまで知られていなかった喫煙が抜け毛に与える影響に関して、 アメリカに興味深い研究結果がありました。
ハーバード大学公衆衛生学部の調査によると、喫煙がアンドロステンジオン、テストステロンや ジヒドロテストステロン(DHT)などの主要な男性ホルモンを増大させることがわかりました。
ジヒドロテストステロン(DHT)といえば、抜け毛(男性型脱毛症)発症の最大原因といわれる物質。ジヒドロテストステロン(DHT)の作用により、本来、4〜5年でなくてはならないヘアサイクルは早められ、毛髪は十分に成長させてもらえないまま、抜け毛になってしまう恐れが指摘されています。