抜け毛 ストレス

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抜け毛とストレスについて

現代の私たちを取り巻く環境は疲れや不安、緊張の連続で「ストレス社会」と呼ばれています。
様々な病気の原因とも言われる、このストレスですが、もちろん抜け毛の原因や育毛の阻害といった事にも大いに関係してきます。
ここでは抜け毛とストレスについて考えていこうと思います。

抜け毛とストレスの関係

抜け毛とストレスの悪影響

私たちの血流や呼吸、食物の消化、吸収を初めとした内臓の働きは「自律神経」によって無意識にコントロールされています。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類あり、交感神経は興奮や緊張といった状況下でより優位に働き、副交感神経は平常時や心身ともにリラックスしている状況で働いています。

長期間ストレスを受け、交感神経が優位に働いた場合、心や身体は次に上げるような影響を受けます。

血行不順、頭皮のこわばり、皮脂の分泌量増加、内蔵機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、精神的な不安定など、どれも毛髪の健康にとって好ましくない事ばかりですね。

ノルアドレナリン

ノルアドレナリンとは

大脳は過度なストレスを感じると、そのストレスを解消するために、まずノルアドレナリンやアドレナリンといった、所謂、「ストレスホルモン」を副腎内部−髄質や自律神経の末梢から分泌し、交感神経を刺激します。

この時に分泌される、ノルアドレナリンは血流を悪くする働きがあり、それにより頭皮の血流も悪化するのです。

さらに、この「ノルアドレナリン」はストレスに対する闘争や逃避に素早く対応できるよう、血液を行動に重要な脳内部や骨格筋に集中させます。

その為、闘争や逃避といった、生命の緊急時にそれほど関わりのない頭皮への血流量はさらに著しく低下します。

毛乳頭組織への血流が悪化すれば、血液によって運ばれる、毛髪の材料といえるアミノ酸全般が滞りがちになり、毛髪は細く、成長する速度も遅くなる為、ヘアサイクルの乱れに繋がり抜け毛が増えてしまうことは最初のページで述べた通りでしょう。

この頭皮の状態のまま育毛に励んでみた所で抜け毛に対して期待する程の効果は上がらないはずなのです。

また、血行不順で栄養の行き届かなくなった毛母細胞は細胞分裂する活力を失い、休止期のような状態に陥る毛根も増えていきます。

同時に、血の流れが悪くなると体中の温度を奪い、冷え性をおこし新陳代謝は鈍ってしまいます。

こうなってしまうと、毛細血管の血の巡りはさらに悪化、頭皮の温度は低下したまま、柔軟性を失い、毛乳頭にも栄養が行き渡らなくなり、抜け毛が増え健康な毛髪を作る事は難しくなります。

ジヒドロテストステロン

ジヒドロテストステロン

体は強いストレスを受けると、それに対応する為ノルアドレナリンを分泌し、血流を悪くすると先に述べました。

そこで、この時、頭皮の血流を元の状態に戻す為に大量に分泌されてしまうのが血流促進効果のあるジヒドロテストステロン(DHT)というものが発生します。。

ジヒドロテストステロン(DHT)は毛母細胞に働きかけ、毛髪成長を抑制するだけでなく、皮脂の作られる皮脂腺受容体に結びつく事で、皮脂量増加の信号もだしてしまいます。

皮脂はその量を増やすと、毛穴の汚れを落としにくくし、時には炎症を引き起こす原因にもなります。抜け毛の進行しやすい、育毛効果の期待できない頭皮環境が整ってしまうのです。

ストレスによる薄毛の改善方法

過剰なストレスは頭皮には大きなマイナスです。ストレスを溜め込まず、「ジヒドロテストステロン(DHT)」の分泌を極力抑える事が薄毛・抜け毛対策には欠かせないという事です。

血中で高まったジヒドロテストステロン(DHT)濃度を上手くコントロールし、正常値に戻すのはなかなか難しい事です。

今のところ、最も有効と思われるのは「プロペシア」の使用といわれています。

プロペシアは頭皮におけるジヒドロテストステロン(DHT)の局所濃度を低下させ、血中のジヒドロテストステロン(DHT)を60%以上も減少させる効果があると言われています。

また、手軽な方法としては軽い運動です。

運動はいいストレス発散になりますし、何より、ジヒドロテストステロン(DHT)は発汗によって体外に排出される性質があるのです。
汗を流すという事は、それだけで有効なジヒドロテストステロン(DHT)対策といえるのです。

また38℃くらいのお湯に半身浴で、20分程度ゆっくりつかっても、ストレス解消や血行促進に効果的です。