シャンプーと抜け毛の関係
普段毎日使うシャンプー。毎日使う物だからこそ使用しているシャンプーの種類を知り、お肌にあった物を使用して頭皮のケアをしっかりし、抜け毛のないようにしていきましょう。
シャンプーの種類
シャンプーの種類
シャンプーに使われる界面活性剤の種類ですが、大きく分けると次の3種類程度に分けられます。
●アミノ酸系
●高級アルコール系
●石けん系
実際の製品にはこれらを組み合わせて使う事も多いようです。
石鹸系や高級アルコール系の界面活性剤の多くはアルカリ性です。
石鹸系や高級アルコール系の中にも、中性や弱酸性と表示されているものがありますが、これはアミノ酸系の界面活性剤と組み合わされていたり、他の成分を配合する事でPHを調節している商品もあります。
この中で抜け毛が多い方にお勧めするのはアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸系シャンプーは、人体の構成に必要なタンパク質を、さらに構成している成分です。
このアミノ酸による界面活性剤(洗剤の主成分)を使用して作られたのがアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸系シャンプーの特長
健康な髪の毛は元気な地肌から
地肌は、お顔から続いた一続きの皮膚です。
お顔の場合、毛穴の汚れをしっかり落とすことが、美肌への原点であるのと同様に、元気な髪を育てるためには、土台となる地肌を清潔にしてあげることが大切です。
地肌の汚れは、抜け毛やかゆみなど、トラブルの原因に。
髪の毛の汚れのほとんどは外気のチリやホコリなので、シャワーで流すだけで落とすことが出来ます。
それに比べて地肌は、毛穴の奥にたまった汚れや皮脂をきれいに取り除き、清潔にしておかなければ、フケやかゆみが発生するだけでなく、髪に栄養が行かなくなって抜け毛やコシのない髪の毛の原因になってしまうのです。
アミノ酸系シャンプー
アミノ酸シャンプーは、アミノ酸の穏やかな洗浄成分で洗うので、髪や地肌に負担をかけず、毛穴の奥の皮脂まですっきりと洗うことができます。
シャンプーの目的は「地肌を洗うこと」ですから、アミノ酸シャンプーは適しているシャンプーと言えます。
また、アミノ酸成分が浸透することで、髪と地肌に栄養を与えて、健康な状態へ導いてくれるシャンプーなのです。
私たちの身体の約2割はアミノ酸から成っています。
もちろん、髪や地肌も例外ではなく、髪の毛のキューティクルの保湿成分を担っているのも、実はアミノ酸です。つまり、ツヤがなくパサパサした髪は、キューティクルが何らかのダメージを受け、アミノ酸量が減っていることが原因なのです。
健康な髪や地肌と同じ「弱酸性」の性質を持つアミノ酸シャンプーは、キューティクルを引き締め、髪の内部へ浸透して補修する働きを持っています。
アミノ酸シャンプーは、生分解性(※)が高く、石けんカスも出ないので、環境にやさしいシャンプーと言えます。
※生分解とは、化学物質が微生物(バクテリア等)の作用によって有機物から無機物へ分解されることをいいます。
強すぎるシャンプーはトラブルを招く
広く販売されているシャンプーの多くには、石油系界面活性剤が使用されています。
これは洗浄力が高い上に安価なため、一般的に使用されていますが、地肌を洗うには刺激が強すぎるため、キューティクルを傷つけて、必要以上に油分や水分を奪ってしまうため、髪のパサつきや枝毛、フケの原因となってしまうのです。
リンスの役割
その傷んだ髪をなんとか美しく見せるために、リンスが必要となります。
傷んだ髪の毛をシリコンオイル等でコーディングしてスルスルの髪にし、ツヤツヤに見せるのが、リンスの役割です。
リンスやコンディショナーは、髪の表面をコーディングするものです。
これは、皮膜を作るので、地肌に着くと毛穴に詰まってしまいます。しかもシリコンは、なかなか落とすことができないので、また洗浄力の強いシャンプーで洗い、必要以上の油分や水分を奪われる…。悪循環ですね。